新築病にさようなら


 ここ数十年、町の工務店や設計者は「すぐに」新築をしたがりました。
 住まい手である施主さんも「すぐに」新築をしたがりました。

 その昔、高度経済成長があり、「消費革命」の進行がありました。住宅も、この波に乗って伸張したのです。
 この「消費拡大」は、日本の「豊かさ」を示す指標とされました。大波小波、乱高下しながら、これに乗ってみんなやってきたのです。

 これらの住宅は、リフォームの「適齢期」ということもありますが、流行と陳腐化を繰り返す短サイクル消費指向創られたものが多く、施主自身、慌てて建てて失敗したと悔いている人が少なくありません。
 小部屋ばかりが多い間取り、ビニールクロスの多用、単板ガラスのサッシ、エネルギー多消費で、夏暑く冬寒い家、これを変えられるものなら変えたい、とみんな思っています。

 そんな思いの施主さんに新築どうですか?などといって近づいてきます。
 新築のほうが綺麗にさっぱり、そしてマッサラに物事にたいして取り組みやすいというのは建前で、そのほうがより多く儲かるというのが本音のところでしょうか。